第138回日本薬理学会近畿部会

ご挨拶



第138回日本薬理学会近畿部会
部会長 川畑 篤史(近畿大学薬学部教授)

 第138回日本薬理学会近畿部会を、2020年11月14日(土曜)にオンラインにて開催させていただくことになりました。歴史と伝統のある本部会は、近畿・中部・中国・四国地区における若手研究者や医療関係者の養成にも大きく貢献し、薬理学のみならず関連する分野の医歯薬・生命科学研究の我国における発展を支えてきました。私自身、大学院生時代に初めての学会発表を本部会(金沢)で行った時の緊張感を思い起こし、今回、その学会会長を務めさせて頂けることを感慨深く感じています。

 当初は、本学会を近畿大学東大阪キャンパスにて開催させていただく予定でしたが、残念ながらCOVID-19感染拡大のためオンライン開催に変更させていただくことにしました。日本でCOVID-19感染が始まった当初は、私自身、コロナ禍が収束したら通常の学会活動を再開できると信じて、これまでオンライン学会への参加にはあまり気が進みませんでした。しかし、先行き不透明なCOVID-19感染拡大の現状に鑑みて「新しい日常」を受け入れ、オンラインであっても研究者、大学院生、学部学生が研究成果を積極的に発表・聴講したいと思えるような場を提供しなければならないと今は考えています。

 現在、オンライン学会開催のための準備を進めている段階ですが、これまでの対面での学会にできるだけ近い形で開催させていただきたいと思っています。Zoomウェビナーの機能を使って通常の学会と同じ3会場を使用する予定です。一般演題は原則、口頭発表とし(演題数が多い場合は一部ポスターへの変更をお願いする可能性はあります)、学生優秀発表賞の選考も行います。さらに、2つのシンポジウムを計画し、最新の研究動向をまとまった形で聴講できる機会を設けたいと考えています。具体的には、一般演題の演者にはパワーポイントでの発表を録画・録音したファイルを事前に事務局に提出していただきます。学会当日は、座長と演者はライブで各セッションに参加し、事務局が1演題ずつ再生した後に、オンライン聴講者とのディスカッションを行っていただく形にしたいと思っています。一方、シンポジウムでは、発表・質疑応答すべてをライブで発信する予定です。  第138回日本薬理学会近畿部会をオンラインで開催させていただくにあたり、今回の学会が、「新しい日常」に適応した研究発表の場を提供する機会となるよう最善の努力をして参りたいと存じますので、ご協力賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。



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