ご挨拶

第136回日本薬理学会関東部会
会長 古川 哲史


 

 この度「第136回日本薬理学会関東部会」を2017年7月8日(土)、東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野の主催で開催させていただくことになりましたので、ご挨拶を申し上げます。
 今回の関東部会では、難治疾患研究所にちなんで「難治疾患克服を目指した薬理学的アプローチ」をメインテーマとさせていただきました。難治疾患研究所では、レア疾患に限らずコモン疾患でも治療困難な疾患を含めて「難治疾患」と捉え、その克服を目指して研究に励んでいます。再生医学、ゲノム編集技術、次世代シークエンサーなどの先端的技術の導入により、治療困難な疾患への戦略で光明が差し込んできました。これらのトランスレーショナルな研究に加えて、ノーベル医学生理学賞の対象となった大隅良典博士が力説されている「基礎科学の重要性」も難治疾患の克服には不可欠です。日頃、薬理学的な観点からトランスレーショナル研究、基礎科学研究に携わっている先生方が一同に会し、お互いの研究発表を活発に議論することにより、次世代の薬理学研究の展開および次世代の薬理学研究者の萌芽が加速化されることを期待しております。
 一般演題はより多くの研究発表をしていただけるよう、口頭発表とポスター発表の両方を取り入れました。関東部会の伝統を踏襲し、大学院生および学部学生の発表の中から、優秀発表賞を選考し、表彰いたします。
 本会では、134回関東部会から始まったスマートフォンやタブレットからも抄録集が閲覧できるようなシステムを踏襲しましたので、是非、ご利用ください。
 東京医科歯科大学は東京駅から快速で2駅の御茶ノ水駅の目の前にある交通の便が極めて良い大学です。懇親会が行われる26階のファカルティーラウンジからは東京タワー、富士山、武道館などが一望でき、夜景は一見に値します。昼間の学会と合わせて有意義な学会員間の交流が図れるものと思っています。
学会当日は、多くの先生方および学生にご参加いただき、研究について熱い議論を交わしたいと存じますので、皆様のお力添えを何卒、宜しくお願い致します。


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