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    <article_id>D8</article_id>
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      <title_ja>大脳皮質における細胞外ATP動態の<i>in vivo</i>蛍光イメージング</title_ja> 
      <title_en></title_en>
    </title>
    <author>
      <author_ja>〇北島 奈美<sup>1</sup>、瀧川 健司<sup>1</sup>、関谷 敬<sup>1</sup>、並木 繁行<sup>1</sup>、飯野 正光<sup>2</sup>、廣瀬 謙造<sup>1</sup></author_ja>
      <author_en><u>Nami Kitajima</u><sup>1</sup>, Kenji Takikawa<sup>1</sup>, Hiroshi Sekiya<sup>1</sup>, Shigeyuki Namiki<sup>1</sup>, Masamitsu Iino<sup>2</sup>, Kenzo Hirose<sup>1</sup></author_en>
    </author>
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      <aff_ja><sup>1</sup>東京大・院医・細胞分子薬理、<sup>2</sup>日本大・医・細胞分子薬理</aff_ja>
      <aff_en></aff_en>
    </aff>
  <abstract>ATPは、細胞内に高濃度に存在し、エネルギー通貨として働く。加えて、細胞外では低濃度にてシグナル分子として作用する。脳では、ATPはアストロサイトや神経細胞から放出され、脳血流の制御や神経活動の抑制などのシグナル伝達を担う。また、偏頭痛などの病態では、一過性の神経活動が大脳皮質を伝播する際に、細胞外ATP濃度が上昇することが知られている。これらのATPシグナルの時空間動態やその機能を解明するため、これまで様々なATP測定法が開発されてきた。その１つであり、時空間分解能に優れる蛍光イメージング法では、多くのプローブが開発され、細胞内ATP動態の可視化が実現されてきた。一方、細胞外ATPシグナルは100 nM ～ µM程度の濃度域で作用する。このため、数mM程度である細胞内ATPの可視化に比べ、より高感度のプローブが必要であり、細胞外ATPの可視化は困難だった。そこで本研究では、より感度の高いATPプローブを開発することで、生体内における細胞外ATPシグナルを可視化し、その機能を解明することを目的とした。高いATP感受性の実現のため、ATP認識能の高いF<sub>O</sub>/F<sub>1</sub> ATPaseのεサブユニットを用いた。また、生体内での安定した蛍光イメージングのため、低分子量赤色蛍光色素Cy3を用いた。そして、蛍光色素Cy3とεサブユニットとの結合部位を網羅的に探索し、高感度 (<i>K</i><sub><i>d</i></sub> ≈ 100 nM) かつ高変化率 (100%) のATPプローブATP Optical Sensor (ATPOS) を作製した。さらにこのATPOSを、神経細胞膜上へ結合するガングリオシド結合タンパク質を用い、神経細胞膜に安定的に固定する方法を確立した。続いて、ATPOSを細胞外に固定した大脳皮質へATPを局所投与したところ、ATPOSの蛍光強度は増加した。このATPOSシグナルは、ATP分解酵素Apyraseの存在下では減弱したため、ATPOSシグナルは細胞外ATP動態を示す。さらに、この細胞外ATPイメージングを、神経活動が伝播する偏頭痛などの病態モデルへ応用し、ウェーブ状に広がるATP濃度上昇を捉えた。このATPウェーブは、脳血管の収縮・拡張を伴っており、ATPは病態における血流制御でも重要な働きを示すことが示唆される。以上より、我々は高感度ATPプローブを用いて、細胞外ATP動態の可視化に成功した。</abstract> </article>