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    <article_id>B12</article_id>
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      <title_ja>担がんマウスにみられる恐怖記憶の変化に対するグリア細胞由来のサイトカインの関与</title_ja> 
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    </title>
    <author>
      <author_ja>〇菊田 みなみ<sup>1</sup>、山岸 愛実<sup>1</sup>、早川 夏美<sup>1</sup>、米持 奈央美<sup>1</sup>、亀井 淳三<sup>2</sup>、清水 孝恒<sup>3</sup>、武藤 章弘<sup>3</sup>、池田 弘子<sup>1</sup></author_ja>
      <author_en><u>Minami Kikuta</u><sup>1</sup>, Aimi Yamagishi<sup>1</sup>, Natsumi Hayakawa<sup>1</sup>, Naomi Yonemochi<sup>1</sup>, Junzou Kamei<sup>2</sup>, Takatsune Shimizu<sup>3</sup>, Akihiro Muto<sup>3</sup>, Hiroko Ikeda<sup>1</sup></author_en>
    </author>
    <aff>
      <aff_ja><sup>1</sup>星薬科大・薬・薬物治療、<sup>2</sup>星薬科大・薬・生体分子薬理、<sup>3</sup>星薬科大・薬・病態生理</aff_ja>
      <aff_en></aff_en>
    </aff>
  <abstract>がんは日本人の死因の第一位であり、その罹患率は年々増加している。がん患者では精神疾患の罹患率が高いことが報告されているが、その詳細は明らかではない。悪性腫瘍は、サイトカイン等の様々な物質を産生・放出し、全身に影響を及ぼす。一方で、最近になって精神疾患の発症にサイトカインが関与する可能性が指摘されている。したがって、がん患者における精神疾患の発症にサイトカインが関わる可能性が考えられる。そこで本研究では、骨肉腫細胞 (AXT細胞) を移植した担がんマウスを用いて、恐怖記憶の変化とサイトカインの関与について検討した。まず恐怖記憶の消去学習試験を行ったところ、対照群では経日的にすくみ行動持続率が低下したものの、AXT細胞移植群では試験期間中すくみ行動持続率は低下しなかった。このことから、担がんマウスでは恐怖記憶の消去学習が障害されていることが示唆された。次に、恐怖記憶に関与する海馬と扁桃体のサイトカイン量を測定した結果、AXT細胞移植群の海馬ではinterleukin (IL) -2およびkeratinocyte-derived cytokine (KC) が、扁桃体ではIL-17およびKCが増加した。そこで、これらのサイトカインのmRNA量をreal time PCR法で測定したところ、AXT細胞移植群の海馬および扁桃体のどちらにおいてもKC mRNA量のみ増加した。次に、未処置マウスにIL-2、IL-17またはKCを脳室内投与したところ、KC 投与群のみすくみ行動持続率が増加した。一方、サイトカインはグリア細胞で産生されることが報告されていることから、海馬および扁桃体からMACS法によりミクログリアとアストロサイトを分画し、KC mRNA量を測定した。その結果、AXT細胞移植群の海馬および扁桃体のミクログリアとアストロサイトのどちらにおいてもKC mRNA量は有意に増加した。最後に、ミクログリア阻害薬のminocycline またはアストロサイト阻害薬のfluorocitrateを脳室内投与したところ、AXT細胞移植群におけるすくみ行動持続率の増加はminocyclineの投与によってのみ有意に抑制された。以上の結果より、悪性腫瘍の存在により海馬および扁桃体のミクログリアの活性化に伴ってKCが産生され、恐怖記憶の消去学習が障害されることが示唆された。</abstract> </article>