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    <article_id>B1</article_id>
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      <title_ja>インドキシル硫酸の急性暴露はラット胸部大動脈における内皮依存性弛緩反応を減弱させる</title_ja> 
      <title_en></title_en>
    </title>
    <author>
      <author_ja>〇髙柳 奎介<sup>1</sup>、松本 貴之<sup>1</sup>、小嶋 美帆香<sup>1</sup>、香留 智樹<sup>1</sup>、田口 久美子<sup>1</sup>、小林 恒雄<sup>1</sup></author_ja>
      <author_en><u>Keisuke Takayanagi</u><sup>1</sup>, Takayuki Matsumoto<sup>1</sup>, Mihoka Kojima<sup>1</sup>, Tomoki Katome<sup>1</sup>, Kumiko Taguchi<sup>1</sup>, Tsuneo Kobayashi<sup>1</sup></author_en>
    </author>
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      <aff_ja><sup>1</sup>星薬科大・医薬品化学研・機能形態</aff_ja>
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  <abstract>【目的】インドキシル硫酸は、トリプトファンから腸内細菌によって生成されたインドールが肝臓で硫酸抱合された物質で、尿毒素として生体内で様々な悪影響を来すことが知られている。糖尿病や慢性腎臓病等で腎機能が低下した際にインドキシル硫酸の血中濃度が増加し、さらなる腎機能の低下や循環器機能障害を惹起することや、血管平滑筋細胞増殖や大動脈石灰化への関与が報告されている。しかしながら、大動脈の直接的な血管機能に対する影響に関して検討したエビデンスは少ない状況である。そこでラットより胸部大動脈を摘出し、インドキシル硫酸を急性暴露させた条件で検討を行った。【方法】雄性 Wistar ラットより胸部大動脈を摘出し、脂肪組織や結合組織を丁寧に剥離しリング標本を作製した。Vehicle あるいはインドキシル硫酸 (10<sup>-4 </sup>M) を 30 min 処置し、phenylephrine で前収縮させた標本に対してacetylcholine (ACh)、sodium nitroprusside (SNP; nitric oxide ドナー)、及び A23187 (カルシウムイオノフォア) を累積投与することによる弛緩反応を検討した。さらに、細胞膜透過性の superoxide scavenger である PEG-SOD、organic anion transporter (OAT) 阻害薬である probenecid、NADPH oxidase 阻害薬である apocyninを処置した条件下に対する ACh、A23187 誘発弛緩反応についても検討した。【結果及び考察】Vehicle 処置群と比較して、インドキシル硫酸処置群において、ACh 誘発内皮依存性弛緩反応は減弱が認められた一方、SNP 誘発内皮非依存性弛緩反応では変化が認められなかった。これらのことより、ラット胸部大動脈においてインドキシル硫酸は内皮依存性弛緩反応の減弱を引き起こすことが示唆された。さらに、A23187によるカルシウム誘発弛緩反応にて減弱が認められたことからインドキシル硫酸は胸部大動脈において内皮細胞内のカルシウム誘発性弛緩反応に影響を及ぼしていることが示唆された。さらに、PEG-SOD や、probenecid 処置により ACh や A23187 誘発弛緩反応のインドキシル硫酸による弛緩反応の減弱が抑制されることから、インドキシル硫酸は OAT を介して細胞内へ移行し、superoxide を産生することでこれらの弛緩反応を減弱させていることが明らかとなった。また、apocynin はインドキシル硫酸による弛緩反応の減弱を改善しなかったことから NADPH oxidase 活性はその主たる要因ではないことが示唆された。</abstract> </article>