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    <article_id>A12</article_id>
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      <title_ja>歯の移動に伴う炎症性サイトカイン発現へのTRPV1の関与</title_ja> 
      <title_en></title_en>
    </title>
    <author>
      <author_ja>〇長谷川 尚哉<sup>1</sup>、湯川 未郷<sup>1</sup>、土屋 隆子<sup>1</sup>、佐々木 会<sup>1</sup>、須田 直人<sup>1</sup>、安達 一典<sup>2</sup></author_ja>
      <author_en><u>Naoya Hasegawa</u><sup>1</sup>, Misato Yugawa<sup>1</sup>, Takako Tsuchiya<sup>1</sup>, Au Sasaki<sup>1</sup>, Naoto Suda<sup>1</sup>, Kazunori Adachi<sup>2</sup></author_en>
    </author>
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      <aff_ja><sup>1</sup>明海大・歯・歯科矯正、<sup>2</sup>明海大・歯・歯科薬理</aff_ja>
      <aff_en></aff_en>
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  <abstract>【目的】これまで我々は、歯の移動に伴って発現する疼痛が、開口反射を誘発する電気刺激閾値（TH）の低下として定量評価できることを報告してきた。さらに、TRPV1拮抗薬（A-889425、AMG9810）の投与は、THを有意に上昇させ、歯の移動に伴う疼痛に対して有効と考えられた。しかしながら、TRPV1拮抗薬の歯の移動に伴う疼痛の鎮痛効果の作用機序は不明な点が多い。また、TRPV1は成熟破骨細胞の誘導因子であることから、それらの阻害は歯の移動に影響を与える可能性がある。そこで、TRPV1拮抗薬ならびに、歯科で頻用される酸性非ステロイド性抗炎症薬の投与が及ぼす影響を、THが有意に低下する矯正力負荷1日後の炎症性サイトカイン量を指標とし、また、歯の移動量が有意に上昇する矯正力負荷7日後では歯の移動量と成熟破骨細胞数を指標として評価した。【材料および方法】実験的矯正力負荷のため、ラットの上顎右側第一臼歯と上顎両側門歯間にコイルスプリングを装着した。矯正力負荷直後より、A-889425（5.0 mmol/kg）、AMG9810（10.0 mmol/kg）ならびにアスピリン（100 mg/kg）、を腹腔内投与（3回/日）した。矯正力負荷1日後、上顎右側第一臼歯を抜歯し、歯根表面の歯周組織のホモジナイズを行い、各サンプル内のタンパク質量を30 mgに調整し、メンブレン抗体アレイを用いて炎症性サイトカインを測定した。歯の移動量は、歯の移動前後に上顎臼歯部を印象採取し、石膏模型を作製後、石膏模型上で測定した。成熟破骨細胞は、潅流後、摘出した上顎右側第一臼歯部歯周組織の脱灰標本を作製し、TRAP染色陽性の3核以上の細胞を破骨細胞として評価した。それぞれ矯正力負荷1日、3日、7日後に計測した。【結果】矯正力負荷1日後に上昇したIL-6はTRPV1拮抗薬、アスピリンの投与により有意に抑制された。またCINC-2はアスピリンの投与では有意な変化を認めなかったが、TRPV1拮抗薬の投与により有意に抑制された。矯正力負荷7日後のアスピリン、TRPV1拮抗薬の投与は、成熟破骨細胞数を有意に減少させた。歯の移動量は各薬物投与で減少傾向を示したが、有意差は認められなかった。【考察】TRPV1の拮抗は、歯根膜自由神経終末のTRPV1を遮断することで、歯の移動に伴う疼痛を抑制すると考えられる。また、TRPV1を介して生じる疼痛はCINC-2の発現を介して起こることが示唆された。一方、TRPV1の拮抗は成熟破骨細胞数を抑制したが、歯の移動量は保持されたことから、適切な投薬プロトコルを確立することで有効な治療薬となりうる可能性も示唆された。</abstract> </article>